こんにちは。HANAです。
皆さんは,不動産投資の事件について聞いたことがありますか?
かぼちゃの馬車事件こそ,かなり有名なのではないでしょうか。
かぼちゃの馬車事件とは、家賃収入を保証して不動産投資家を集めていた
株式会社スマートデイズが、2018年以降に家賃収入を支払えなくなることで
起きた事件です。
かぼちゃの馬車は、スマートデイズが建設・運用していた女性専用のシェア
ハウスの名前です。
スマートデイズは不動産投資家に「かぼちゃの馬車」を販売し、サブリース
契約を行うという形で事業を拡大していきました。
このサブリース事業は、不動産投資に家賃料30年保証、利回り8%という
好条件を誘い文句に、スマートデイズと連携している「スルガ銀行」から
融資を受けさせました。そして、かぼちゃの馬車を購入させ、不動産投資家は
その家賃収入を得れことができました。しかし、2017年には不動産投資家へ
支払うはずの賃料の減額請求を行い、2018年以降は賃料の支払いを止めました。
その結果、経営破綻にまで陥ったことで、不動産投資家が多額の借金を自身で
抱えることとなり、事件となりました。
こんなとんでもない事件が起きてしまった原因は2つあります!
1つ目はスマートデイズが、工事の請負会社から法外なキックバックを
コンサルティング費用として受け取っていました。受け取っていた額が、
通常であれば建築費の2~3%が相場と言われていますが、スマート
デイズは建築費の50%のキックバックを請求していたようです。
そうすると何が問題かというと、本来であればもっと安く建てることが
できるはずの物件に高額の建築費が発生し、質の割に割高な物件となること
で、物件の持っている不動産投資家が損を被ることになりました。
2つ目の問題点は、スマートデイズとスルガ銀行が結託し不正を行っていた
ことです。
通常であれば、不動産投資経験のない個人の投資家が、簡単に融資を受け
られることはありませんが、スルガ銀行の参入により不正が黙認され被害が
起きました。
かぼちゃの馬車事件の被害者は何人になると思いますか?
なんと、被害者が約700人。被害総額は1000憶を越えているそうです!
たしかに不正を行った銀行や会社が悪いといえます。しかし、あまり知識を
持っていない不動産投資家が不当なお金欲しさに業者の甘い誘惑に乗って
しまったことで起来てしまった事件といえます。
例えば、かぼちゃの馬車事件で被害にあった不動産投資家のほとんどが実際の
物件を見ることなく購入していたそうです。それは、危険な投資の仕方といえます。
そのため、知識をつけることで、不動産の正しい資産価値や需要を見極める
ことができれば少なくとも今回の事件には巻き込まれなかった可能性はあります。
不動産投資をする上ではリスクは避けられません。
しかし、投資をすることは悪いことではありません。少しでも不動産投資の知識を
身につけることで、正しい判断をすることができるようになるかと思います。
このような事件で、騙されないようリスクを減らしていきましょう!