こんにちは。HANAです。
今回は,バブル期の不動産投資についての話をしますね。
バブル期の不動産投資は右肩上がりで不動産価格が上昇していたので,
多額の収益を得た人も少なくなかったです。
ただし,現在のように家賃収入を目的に不動投資を行うというよりも,
転売によるキャピタルゲイン(譲渡益)を目的に不動産投資をしていた
人のほうがはるかに多かったと考えられます。
現在よりもはるかにローン金利は高かったのですが,ローン金利の高さなど
問題にならないくらい不動産価格の上昇スピードが早かったのがバブル期の
特徴です。不動産開発業者も,マンションなどは建てればすぐに売れる様な
状態が続いており,投資家も不動産会社も「我が世の春」を謳歌していました。
しかし,バブルという異常な時期が続いたこともあり,多くの国民は不動資の
本質を理解しないまま投資に突き進んでいたようです。不動産投資の収益には
インカムゲイン(家賃収入)と売却益(キャピタルゲイン)があり,安定的に
家賃収入を得ることが不動産投資の基本的なメリットであることを忘れたいた
としか思えません。多くの投資家がキャピタルゲイン獲得を目指して不動産を
買い漁るような状況がバブル期でした。
バブル期の反省から総量規制(金融機関の不動産向け融資に対する規制)が
実施され,資金繰りに詰まった不動産会社や不動産投資をしている人々は
破綻することになりました。総量規制が良かったのか悪かったのかは歴史的な
分析が必要かもしれませんが,少なくとも不動産投資のリスクを明確にして
くれたという功績はあるでしょう。
当然ながら総量規制の影響で不動産投資が失敗に終わった人もいるはずなので,
タイミングや内容に関して焦り過ぎた失策という声があることも事実ですし,
なかには会社が倒産したり自己破産をしたりした人もいので,一部の人にとっては
ひどい政策だったという思いもあるでしょう。
いつまでも価格が上昇し続けるような不動産物件はないのを理解した国民は
安定した家賃収入を求めて不動さん投資をするようになったと考えられます。
バブル崩壊で損失を出してしまった人には申し訳ありませんが,バブル期の
不動産投資の隆盛と失敗は現在の不動産投資に重要なヒントを与えています。
不動産投資物件に対する目利きが非常に重要であること,金融リテラシーの
勉強は常に必要なこと,正しい情報を迅速に入手できるような体制を整えて
おくことなどが,不動産投資には必要不可欠であることを,バブル期の不動産
投資は教えてくれているのではないでしょうか。