こんにちは。HANAです。
今回は,韓国経済の話をしていきます。
韓国でも景気が悪くて少子高齢化が進み,
かなり深刻だという話は皆さん聞いたことが
あると思います。では,探っていきましょう。
<韓国経済 不景気はどの程度深刻なのか?>
今年の段階で,韓国経済は色々な不安材料
有りで滅茶苦茶大変だと言われています。
まず,問題は,国内のインフレ亢進です。
消費者物価指数(CPI)上昇率(前年比)は
4月が+4.8%,5月が+5.4%,6月が+6.0%と
期を追って上昇率を高めています。
6月の水準はアジア通貨危機でウォンが投機筋
から狙い撃ちにされて暴落,その影響で物価が
高騰した1998年以来24年ぶりの水準です。
エネルギー,食品価格の他,電気・ガス・水道
料金など軒並み高騰しています。韓国銀行は21年
8月以来利上げを実施してインフレの抑制に努めて
いて,特に7月13日の利上げはインフレが高進して
いる最中にあって、上げ幅は初の0.5%と大幅になり,
政策金利の水準は2.25%になったのでした。
更に,別の問題は,中長期的な課題の少子高齢化の
進展が始まっていることです。この国も大変ですね。
合計特殊出生率は,最近4年連続で1.0を下回って
いますが,21年は0.81と過去最低を更新しました。
日本(1.34)、OECD平均(1.61 )を下回り,これは
世界の中でも最低水準の部類に属することになります。
晩婚化,子供の受験競争,住宅難などが少子化に
大きな大きな影響を及ぼしているということです。
21年の婚姻件数は20万件を割り込み,これは正に
統計開始以来の最低水準となっているのです。
人口の減少は一般的に潜在成長力の低下を齎し,
社会福祉費用の増大に繋がるとも言われます。
この国も公的年金制度が不十分であり,是正しないと
高齢者の貧困問題が深刻になるとみられています。
ただでさえ貧富の格差が大きい韓国で,もっともっと
貧困問題が拡大してしまったら,完全にアウトです。
<韓国経済 大手志向の高まりについて>
韓国では,当然のことながら,就職では
皆,大手志向です。日本よりも厳しい学歴社会に
留まらず,就職でもかなりの熾烈さがあります。
2019年の数字でいくと,大卒者が約30万人いる中で
皆が憧れる安定した就職先,つまり大手中堅企業,
公務員,公企業の受け皿が10万前後しかないです。
残り約20万人は溢れてしまいます。大企業の就職率は
たったの14%です。日本で言えば32%くらいです。
そういう実態が就職難の一つの要因でもあります。
中小零細企業など就職先がないわけではないと思うのですが,
韓国は売上高の90%以上が大中企業,給料もそれに比例し,
特に大卒者は大手や安定した企業を目指す自然な流れです。
小さい頃から競争社会で生き抜いてきて大学に入ってるので,
給料に圧倒的な差があるので,就職先に妥協出来ませんね。
<韓国経済 スペック重視の採用基準について>
この国は,大学卒業後の1年間は就職準備期間と見ていて,
アメリカに留学したりTOEICなどの点数を上げる勉強をしたり,
日本と違ってフランクで,直ぐに就職しない風潮になります。
韓国の採用はスペック重視なので,スペックでないと書類審査の
段階で落ちて土俵にすら上がれないので,日本は緩いですね。
あと,女性の面接に関して,履歴書の写真と全く違う顔が違ったり
することもあるもたいで,韓国では美醜もかなり採用に影響するので,
就職のために整形するという,就職の過酷さが伝わってきますね。
<韓国経済 まとめ>
韓国では,厳しい学齢社会だけではなく,就職や経済でも過酷な
状況が続いています。破綻状態からどうやって回復していくか,
今後に注目ですね。