戦争とビジネスの関係~戦争によって経済はどの様に動くのか~

こんにちは。HANAです。

今回は戦争とビジネスの関係について

お話をしていきたいと思います。

最近,ロシアとウクライナの戦争が

話題になっていますね。

実際に,経済にどんな影響があるのか

探っていきましょう。

<戦争にかかるお金とは 過去のデータに基づく>

戦争にどのくらいのお金が必要かは,

各国のGDPと比較することで把握できます。

GDPとは国内総生産のことです。

アメリカは,軍事費がGDPに占める割合は3.5%程度です。

戦争が始まると、必要なお金はさらに増えるていきます。

太平洋戦争の時は,その数字が880%、GDPの8.8倍です。

国がGDPの8.8倍という,巨額の資金を用意するのは大変です。

当時は,日銀の直接引き受けによる国債発行という形で,

戦争の費用がまかなわれました。

日銀は普段,銀行から国債を買い取ることで

市場にお金を供給していますが,戦争には巨額な費用が必要なので,

日銀が発行する金額も大きなものになります。

そしてこのことが、戦後の物価高騰へと繋がったのです。

<ロシアとウクライナの戦争が経済に及ぼす影響>

戦争による経済的ショックが,コロナ危機に重なり,

今年の地域全体の経済成長率は,戦争前の予測である

3%から-4.1%に下方修正されました。

ウクライナの今年の経済成長率は-45.1%とみられますが,

縮小の規模は戦争の長さや熾烈さによって変わるそうです。

ロシア経済も、過去に例のない規模の制裁を受けたことで

既に深刻な不況に陥っており,

今年は11.2%のマイナス成長になるとみられています。

経済への影響は,一次産品市場と金融市場,貿易,

人の移動による国同士の結びつき,信認の低下など

様々な経路を通じ広がっています。

ヨーロッパ・中央アジア地域はコロナ危機の影響が続く中,

それでなくても今年は景気後退に向かっていましたが,

戦争は域内の新興国・途上国に大きな打撃をもたらしています。

 

<戦争が起きることで利益を出す会社はあるのか>

戦争は経済への影響も大きく,物価の高騰などを引き起こします。

わが国の終戦後のインフレは年率59%、1947年は年率125%でした。

近年日銀はインフレの目標を2%としていますが,

2019年度は0.6%となかなか達成できていない状況です。

比較すると戦後のインフレの高さが実感できるでしょう。

インフレ率が125%となると,1年で物の値段は倍以上になります。

高いインフレ率は,国が戦争に必要となる巨額の資金を,

日銀の直接引き受けによって調達したことによるものです。

行き過ぎた物価上昇への対応として,1946年には預金封鎖が実施済み。

出回るお金の量を減らし,インフレを抑える目的のために,

人々は生活の中で不便な思いをしたことでしょう。

戦争は経済全体に大きなダメージを与えますが,一部の企業が

多額の資金を集めることで業績が好調になっていくのも事実です。

<戦争とビジネス まとめ>

戦争が起こるとGDPが上がっていく傾向にあります。

ロシアとウクライナの戦争で,経済的には大打撃です。

戦争が起こると一部の会社は確実に儲かる仕組みです。

いかがでしたでしょうか?戦争は余りにも悲惨ですが,

ビジネスである以上,お金が大きく動いてしまいます。

お金が良いところに使われる世界になると良いですね。

では,また,次の記事を楽しみにしていてくださいね。